人物詳細
明治
氏 名 (享年) |
(フリガナ) |
性別 |
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黒田華尾(37歳) |
(クロダ/テルオ) |
女 |
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出典 |
朝日 明治32年04月14日 朝日 明治32年04月13日 |
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判決日 |
裁判所 |
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明治(年月日不明) | 不明 | |
執行日 (命令日) |
刑 場 |
立会者名 |
明治32年4月12日 | 名古屋(愛知) | 名古屋控訴院新田検事、榊原書記、千頭典獄、看守長、司獄官、監獄医 |
様子 | 「華尾は自若として登壇十四分間にして絶息す」 「夫より係員は直ちに死体を取片付け二十分間程を経て妻華尾の監に抵り同様の手段を以て連出さんとせしも同人は一子広教(ひろのり)(三才)と同室し居たり依て看守は他囚の子供某(広教と同年配をして)監房前を数回往復せしめしに果して広教は監外へ出でんと頻りに母に縋りたれば看守は華尾に一寸出して遣ては如何(どう)だと言いし処華尾はどうぞ願い升と頼みしかば看守は広教を外へ出だせしに同人は非常に喜び他囚の子供と連れ立ち他に遊びに出掛けしを以つて看守は華尾に向い今看守長が其方に少し用事があるとのことなれば来れと呼出しぬ固(もと)より大胆なる華尾とて一向に平気の顔容(かおつき)にて畏まりましたと絞刑場に着したり依って水精同様千頭典獄より死刑執行の旨を申渡せしに華尾は別段驚ける様子もなく白布を以て両眼を蔽はるうや一寸お待ち下さいと小便がと頼みしも係官は許されず直ちに絞台に上せしガタンという響を残し十四分間にして全く絶脈したり」 | |
失敗の状態 | ||
その他 | 夫の黒田水精(クロダ/スイショウ)(同日執行)が共犯 | |
備考 | 刑場については、記事に「十二日名古屋特発」、「本県監獄署にて」とあったので、名古屋(愛知)とした。官報には記載なし |
出典 |
日本死刑史 明治58年08月20日 665~666 |
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判決日 |
裁判所 |
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記載なし | ||
執行日 (命令日) |
刑 場 |
立会者名 |
明治32年4月12日 | 愛知 | |
様子 | ||
失敗の状態 | ||
その他 | 水精は尾張国海西郡八輪村の大谷派西導寺の住職。水精夫妻の遺体を引き取る者はなかった。獄中で広教を出産。華尾の母ルメに引き取られる | |
備考 | 読み方は朝日の記載に従った |